1997/01/01 白井 暁彦 とびきり恐ろしい初夢



(夢)どうやら人類は増えすぎたそうなのだ、と誰かが決めて、その人のおかげで人 類は何かプログラムされる。プログラムされた人類はあるキーワードを聞くと突如人 格を失い、ゾンビのように無際限に暴れ回り人々に迷惑をかける。私はその「プログ ラムされたヒト」を探しだし、人類のために抹殺するというとてもやな役割のヒトで 、女捜査官の先輩とタレ込みのあった空き工場に張り込みをする。ドアの影からこっ そりとターゲットを確認する。背の高い大柄な真面目そうな青年である。『あいつで すか』と私が先輩に訪ねると「おまえ、プログラムが発動するキーワードを知ってい るか?これだけはヤツの前では言うなよ」と言われたので『わかってます”ソクバク ”ですよね』と言ったとたん、目の前にさっきの青年がやばそうな雰囲気で立ってい た。気がつくと私は一人で逃げ出していた。長い非常階段のわきにある段ボール箱の なかにうずくまり、息を潜めてヤツが通り過ぎるのを待ち、後ろから倒す。…と先輩 が現れた。『すみません私が”ソクバク”なんて言ったばかりに…』と言って先輩の 方を見ると彼女もまたゾンビ化して襲いかかってくるので、また非常階段の脇の段ボ ールにうずくまってやり過ごそうとすると「その手はさっき使っただろうぅ」といい ながらものすごい恐い顔で襲いかかってくる。彼らは共通した経験と記憶を共有して いるのだ。(恐くて目が覚める)

ものすごーく長い夢だったのでかなり短くしていますが、結構ディティールがしっか りしていました。 ゾンビ達は人工生命体でかつ共有意識を持っているようなので、最初は赤ん坊のよう な思考しかできないのですが倒す度に「前と同じ手」は使えなくなってしまうのです。 夢っていい加減かと思いきや、けっこう細部の設定は細かい事が多いです。 でもめんどくさいことは避けて通っているのが笑える。動機とか。


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