口上

これより、夢の採譜師COCOの夢語りと夢のセッションをはじめます。 みなさんの夢を伺う前にまずは私の自己紹介から。

私は昔から夢には興味があったものの 、実際に夢日記をつけ始めたのは高校生の時です。きっかけはつげ義春のマンガ「ねじ式」です。(私はこのマンガはガロのリアルタイムではなく、単行本でよみました。念のため。)あのマンガに描かれているのは夢独特のリアリティでした。昔から夢を題材にした芸術は数多くありますが、”夢独特のリアリティ”が描かれていた作品をみたのはあのときが初めてでした。 夢日記は1年つけては1年さぼるというように断続的に続けてきましたが、なぜこれを飽きずにつけていたか、というのは一つは後で読んで面白いからでした。普通の日記よりもその時の自分を語っているようにも思えます。昔の夢を思い出して妙な感覚におそわれる事もあります。

その位の気楽なものだったのです。夢といえば、精神分析や夢分析もありますが、これはこの際置いておきましょう。夢は見る物、その次には味わうもの。

現在はもっぱらパソコン通信のNIFTY-Serveで夢を語っています。詩人の一色真理さんの主宰する、「夢の解放区」というホームパーティ(プライベート会議室)がその夢を語る場所です。ここには様々な職業のさまざまな人が集っていますが、夢の扱いについては達人ばかりです。一色さんは夢を詩に反映させています。詩も夢も人の無意識を比喩というイメージで表現する事では共通なのだそうです。

夢のセッションはまずは案内役の私からはじめます。夢はとりあえずアトランダムに挙げようと思います。みなさんはそのテーマにそった夢でもいいし、私の夢を読んでいて突然思い出した夢でもいいです。また全然関係ない夢でもいい。夢パックにして送ってください。(夢パックの送り方)

夢の解放区というホームパーティでは「夢送り」という遊びをやっています。誰かが何かの夢を見る、それを会議室に書き込む、それを読んで何らかの影響を受けた夢を見たら会議室にそれを報告する。これは夢のハイパーリンクのようなものです。それを今度はインターネットでやってみたい。みんなの夢をクモの巣のように、壮大な夢のリンクに成長させていきたいものです。

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