1996/09/02  安斎利洋 ボルゴさんの子供



(夢)彼の子供には形がない。なまこのようでもあり、刺し身のウニのようでもあり、ペニスのようでもある。口があって、話ができる。時折、ペニスの先の穴のような口で、噛みつく。その子供をソファの片隅に乗せて、広大な要塞から救出してきた。 ボスは、その子供を捕らえようとしている。子供は、相手の顔にしがみつくと、まるで変形ロボットのように有機的な構造になっていき、相手を身動きできなくする。 トランクに隠していた子供が、みつかってしまい、ボスの手に渡ってしまった。しかし子供は、今度は液体になって、地面に染み込んでいく。父親に「なにかあったら、呼んでください」と言い残す。 その父親はボルゴさんという名前で、正義の味方として活躍する連続ドラマがはじまる。ボルゴさんがやってくると、彼の手にはその子供がまるで大きな手袋のようにはまっていたりする。ボルゴさんは、関口ひろしのように笑いながら登場して、今週は 入院している悪人の点滴や人工呼吸機にしがみついて、彼を滅ぼしてしまうという話だ。 その番組を見ていたら、いとこのYがやってきて、宿題はどうしたかとしつこく尋ねる

ところで目がさめた。



「無意識のTV」リストに戻る