学校教育とTheWall TheWallは、インターネット上に設置されたバーチャルな壁のことだ。しかし、街の壁とちがって、バームクーヘンのように、筒状になった壁なのである。パソコンのデスクトップ上には、そのうちの一部分しか見えないが、たしかにずっと右にらくがきしていくと、また描きはじめたところに帰ってくる。TheWallは、前の人がかいた上に重ねがきすることもできる。インターネット上に実現されていることで、さまざまな可能性が広がるシステムだ。 本稿では、学校教育におけるネットワーク環境をふまえた上で、TheWallの学校現場への導入試行の意義と課題について述べる。 1.学校教育のインターネット普及の現状 1-1.インターネットは、本当に学校で「必要」なのか?〜 文部省「平成7年度公立学校における情報教育実態調査報告」(1996年10月発表)によると、1996年3月末現在、全国の公立学校におけるコンピュータ導入状況は、小学校84.7%、中学校99.7%、高等学校100%、特殊教育諸学校98.3%であるという。 もちろん、学校に導入されたコンピュータの台数が何台であるか、学校内のどこでどのように活用されているかによって状況は変わってくるだろう。だが、いずれにしても、子どもたちが授業で学校生活でコンピュータに触れる機会は、今後増えることはあっても減ることはないだろう。そして、1997年11月、文部大臣が2001年までに全国のすべての中学・高等学校で、2003年までには、小学校でインターネットを利用できるようにしたいと述べた。各地方自治体の教育委員会・教育センターでも、今後、各学校へのインフラ整備をより一層すすめていくであろう。 しかし、現場の教師(特に担当教師)にとって、「なぜ自分の学校にインターネットなのか?」の答えが見いだせないでいる。 1-2.情報化への対応 この問いに対しては、まず、社会の要請とでも言うべき回答が用意されている。それは社会の情報化に対する教育の対応という側面だ。ただし、社会の要請といっても、アメリカのように、情報化社会のいっそうの進展に伴う情報通信関連の雇用機会増に応えるための人材育成の必要性までは踏み込んではいない。アメリカは、「社会に出てからコンピュータやインターネットが使えないと、仕事にならない!」という強い意思がはたらいているように思える。そのため、小学校の低学年からタイピングなどをきっちりカリキュラムにあらわしている場合が多い。しかし日本では、むしろ、社会の中で流通する情報量の増加や、情報を供給してくれるメディアの多様化に対応するような力を子どもたちは身につけなければならないという立場から発せられている。97年11月の「教育過程審議会」の中間まとめにおいて、教育内容を厳選する代わりに、学習の方法を見につける時間を確保しようと提案されたのも、先に述べたことが視野に入っているのではないかと筆者にはうけとれる。 社会の情報化に対する教育の対応という視点は、すでに10年前の臨時教育審議会においても論議されてきている。それ以来、情報化への対応は、さまざまな会議の中で議論され、研究会等で実施推進されてきた。 しかし、情報が多くなってきたから、メディアが多様化してきたから、といって、学校現場の教師にはピンとこないのが現実であろう。少なくとも、教科になって明日から授業をしなくちゃいけないとか、情報化の対応を社会から迫られているとかいった危機感はまったくないのである。平成15年度から「総合的な学習の時間」が設けられることになるようだが、これとて多くの教師の意識を変える決定打にはならないであろう。 1-3.キーワードは、「変える」!? どうやら、情報化への対応というスローガンだけでは学校(教師)は動きそうにない。では、インターネットが学校に入ってくることによって、学校そのものの要素は、何がどのように変わる「可能性」をもっているのだろうか?3つの視点で述べていきたい。 1-3-1.インターネットは授業の枠組みを変える!?〜教室の外へ飛び出す授業〜 まず、授業そのものがインターネットが入ってくることで少なからず変わっていくだろう。小学校の場合、たしかに学区めぐりや地域学習で学校の外に飛びだすことはあるにはあるが、インターネットはこの枠組みをいとも簡単にやぶってしまう。学校の外との垣根を、もはや感じさせないものにしてしまう。つまり、今までオフライン※0上で行われていた授業は、オンライン※0との融合の世界に成り立つことになる。例えば、ネットでやりとりをした地域のお店屋さんに、実際に行って取材し確かめてくる、、といった具合だ。ただし、現実にはすべてそうなるわけでなく、学校や教師がどの教科・活動でどのようにインターネットを含みこもうとするか、にかかっているだろう。 教育課程審議会では、完全学校5日制にむけて、小・中学校において、総合学習にスポットをあてようとしている。と同時に、インターネットを含むネットワークを活用した授業・活動を積極的に行うようにしていくと、必然的に教科学習を横断的に見ていく傾向が強まってくるだろう。 1-3-2.インターネットは教師の意識を変える!?〜今までの教師の常識が通用しない〜 そのような意味では、インターネットの登場で一番変わらざるを得ないのは、教師なのかもしれない。なぜなら、今まで教師がもっていた常識が2つの側面で通用しなくなるからだ。 まず1つは、教科書どおりにはならないという場面がたくさん出てくるだろうということだ。筆者の前任の小学校にインターネットが導入された時に、ある4年生の教師が、社会科でちょうど寒い地域の人々の学習を行っていた。この教師は、「雪の多い地域では、子どもも大人も雪が降ると雪かきがとても大変で横浜の子どもたちのように雪が降ったからと言って喜んでいられない」ということを理解させようとしていた。まさに教科書はそうなっていたのだ。しかし、新潟のある地域の子どもたちからネットワークで送られてきた生の情報(メール)では、「たしかに雪はたくさん降るけど、今は道路や屋根があったまっている(ヒーティング)ので楽です」とか、「僕が学校に行っている間に、雪かきはお母さんがするので、僕はしたことがありません」と返ってきた。担任教師がとても慌てふためいていたことは言うまでもない。 つまり、インターネットが学校に入ってくるということは、必ずしも教科書どおりには学習は進まないということを意味しているのだ。いつも、教師は今の情報に目をむけ、授業を練り直していかなければならない(筆者は歓迎すべきことととらえているが!)。 もう1つは、インターネットだけではなく、コンピュータそのものの登場にも言えることだが、これまで教師は知識を子どもたちに教えるという図式が成り立っていたが、インターネットやコンピュータはこの常識が多くの教師にとって通用しないものとなる。簡単に言ってしまうと、多くの教師にはインターネットやコンピュータというシロモノは、「よくわからないもの」なのだ。学校に導入されても、ただでさえ柔軟な上にファミコンに慣れている子どもたちの方が、これらの扱いについての吸収が早かったりする。へたをすると、子どもに教えてもらわなければいけなくなる。しかし、この逆転現象は実に歓迎すべきことだ。教師は発想をなかなか変えようと思っても変わらない。その教師の固い頭にアッパーカットをくらわす可能性のある新人ボクサーが登場したようなものなのだ。 1-3-3.インターネットは学校の役割を変える!?〜風通しがよくなる学校〜 現在、全国の約900の学校ホームページが立ち上がっている。筆者の前任校でも、ホームページを公開していたのだが、「我が子の通っている学校のホームページを見ました!」とメールをくださるほとんどが、なんとお父さんだった。これは実に画期的なことである。なぜなら、学校(特に小学校)になんらかの形で保護者の方がかかわるというのは、イコールお母さんがかかわると言い直しても過言ではなかったからだ。つまり、ホームページをたちあげたことで、インターネットが学校にやってきたことで、お父さんが学校とコンタクトをとるようになったのだ(筆者は、一度もお会いしたこともないお父さんとだいぶメール交換をするようになった!)。 また、今まで保護者の方が学校に足を運ぶというのは、運動会などの大きな行事か授業参観・懇談会の時と相場が決まっていた。アメリカのように、親がふらっと教室をのぞきに来るということは稀だと言って良い。しかし、ホームページを公開したことによって(断片的ではあるが)いつでも我が子の通っている学校の様子を知ることができる。まさにふらりと立ち寄る感覚で学校の様子を垣間見れるのだ。このような形は、まだまだこれからだが、今後もっと保護者を意識した学校のホームページ作りは進むのではないだろうか? インターネットが学校に入り込んでくると、たしかに教師の負担(運営面で)が多くなる。しかし、そこは発想を転換して、地域などのボランティアスタッフにお願いできることはどんどんお願いしていくシステムを作っていけば良いのではないかと思う。現に、ボランティアがうまくインターネット活用にからむ学校運営に参加して成果をあげているところも少しではあるが出てきている。 閉鎖的と言われてきた日本の学校がこのようにインターネットの導入がきっかけで地域など学校の外の力をどんどん取り入れていくとしたら、そこにいろいろな可能性が見いだされてくるだろう。そして、TheWallのようなコンテンツが教育現場でのインターネットの活用を促進することになるのはまちがいない事実であろう。 2.TheWallが小学校にやってきた 2-1.TheWallと小学生の出会い TheWallの仕掛け人である安斎利洋氏と中村理恵子氏とそのスタッフは、ある晴れた11月のある日、横浜市立大口台小学校へやってきた。10台のWinマシンを設定し、子どもたちを待つ。やがて子どもたちは興味津々という顔でやってくる。いきなり安斎氏の説明がはじまる。しかし、なかなか実感がわかないようだ。それはそうだろう。今までインターネット上の壁に絵をかくなんてやったことがないのだから・・・。それでも全体像をイメージさせるべく、ガムテープを使っての安斎氏の必死の説明が続いた。(図1) TheWallの上に絵を描くのは、ちょうどPhotoshopのレイヤーの概念に似ている。つまり、重ねがきができるのだが、下の絵(前に描かれた絵)は、消えたわけではない。そういう意味では、前の絵を継承しながら続きを創りあげていくことになる。このようにTheWallの壁面には新しく描かれた絵がどんどん重なっていくことになる。最後にどんな作品(?)になるかは、誰も知るよしがない。 子どもたちが壁面を1周したら、気に入った場所を領域指定し、「インターロック」のボタンを押す。すると領域指定したスペースは、絵を描き終わるまで(実際には、TheWallサーバーに送信するまで)文字通り、指定した人間の「専用スペース」となる。つまり、誰にも描くことを邪魔されないひとときがやってくるのだ。 2-2.ペイントソフトの使い心地 さて、TheWallのうえに絵を描くには、安斎氏によると、2つの方法があるという。ひとつは、ペインターに備わっている、プリミティブな数種類の筆を用いて、ダイレクトに絵を描くやり方だ。もうひとつは、ペインターの画像ファイル入出力のメニューを介して、いったん画像ファイルに変換することによって、普段使用しているペイントソフトを用いて絵を描くやり方だ。後者は、たしかに普段使い慣れているソフトを使用できる利点がある反面、子どもたちにはインターネット上で描いている、という実感を持たせるためには、やはり前者の方が良いと思った。(実際に、大口台小学校では前者のやり方で行った) 2-3.いざ、TheWallの世界へ! 子どもたちは、「早くやりたい!」という思いを胸に、The Wallの用意されている視聴覚室に入った。そこには、10台のコンピュータが輪になって並んでいた(図2)。いつもとちがう視聴覚室を見て一瞬緊張していた。サーバーにアクセスするやり方やお絵描きツールの使い方の説明を受けたが、表情はかたかくおっかなびっくりという感じがした。しかし、お絵描きツールはいつも使っているKidPixと同じようなのですぐに慣れ、線を描き始めた(図3)。 そのうち、中村さんの「ねえねえ,描いたら送ってみようよ。友だちのところからも,キミの描いた絵がみえるんだよ。」とのアドバイス(図4)で最初に描いた子どもたちが絵を送った。「見えた!見えた!」ここではじめてネットワークで連動していることを肌で実感(図5)したようだ。 しばらくすると、友達の絵に誰かが重ねたようだ。「ええ〜〜こんなになっている!」重なった途端大きな歓声!あちこちで、大きな声が出ると共に、コンピュータに向かう子どもたちの目つきが変わっていった。 The Wallは、自分の指定した領域で描いた絵をサーバ送信してはじめて、絵が重なる。だから、初めのうちは同じ場所にどんどん絵が重なってしまうという状況になっていた。子どもたちが領域指定したい「人気の場所?」が数個所にかたまっていたからである(図6)。 子どもたちが重ねたい場所を見ていると「かねゴジラ」(図7)(金田君が描いたゴジラなので「かねゴジラ」だ)に人気集中していた。「かねゴジラ」が黒になったり、カラフルになったり、飾りがついたり…。塗りつぶされると「かねゴジラを救出しよう」とまた描き始めるといった状態になった(オリジナルは、いずこへ、、)。 慣れてくると、はじめから、重ねられるのを想定して、絵の半分を描いて後の半分は「誰か」に委ねる、なんていうワザ(?)を使っている子もいた(図8)。 2-4.子どもたちの感想から TheWall初体験後の子どもたちの感想のいくつかをご紹介する。 「パソコンでこんなおもしろいことができるんだなぁと思いました。とっても楽しかったです。みんなでこうたいに絵をかいたりけしたりしておもしろかったです。(尾島さん)」 「壁にらくがきするというのは楽しかった。人の絵に一度はらくがきしてみたかった。それができたから良かった!(三沢君)」 「自分が描いた絵がちがう人の絵と重なっておもしろかった(市川君)」 「とってもおもしろかったです。でもとちゅうでとまったりすると・・・。(製作者の方への)アドバイスなのですが、ドーナツの絵(※筆者注:今自分が壁のどこの部分を描いているのかわかるための位置表示機能がデスクトップ左すみに出てくるようになっている)をもっと大きくしたら良いと思います(松崎君)」 2-5.TheWallを教育現場に持ち込むことの意義は何か? 1)共有する楽しさ、何が出てくるかわからないワクワク感がある! 子どもたちの感想を読んでいても、当日の様子を見ていても、壁に絵を描くという想定、誰かと絵が重なる(重ねる)という楽しさを充分に満喫していたようだ。しかも、ネットワークでの競争作業が可能なので、他の地域の子どもたちとも遠隔共同活動も可能だ。 大口台小学校5年1組でも、ちょうど2月に行われる雪祭りの雪像のアイディアを他の学校の子どもたちとネット上でやりとりしていた最中だったので、さっそくこの「The Wall」で雪像のアイデアを練り上げようと考えていた。一人の子が初めのアイデアを出し、次の子がもっとこうしたいということで絵を描き加えていくというものだ。今はやること自体が楽しくてしょうがない状況だろうが、やり慣れてくると、作品を共有したり、共同でつくりあげていくそのもののに充実感を得るようになっていくだろう。 また、大口台小学校の佐藤幸江教諭は、図工という教科として扱っても「造形遊びの一貫として自由に壁に描くという授業ができる」「友達の思いを感じて、イメージのもとに連画にできる」ことを指摘している。 2)教師の固い頭に一撃を! ただでさえ、黒船であるコンピュータやネットワークの教育現場への導入であるが、その中でもTheWallのようなコンセプトは、実に「ぶっとんでいる」部類に入るだろう。そういう意味では、これまでの教科のお決まりの学習内容の枠でしかものごとを見れない教師にこそ、体験してもらいたいなぁと思っている。 2-6.課題ももちろんある! 最後に、今後の課題としていくつかあげておきたい。 1)子どもたちが壁(Wall)全体を把握できるための工夫の追加 TheWallが教育現場でじゃんじゃん使われるようになるとしたら、それは、いろいろと説明したり、あくせくしなくても、使っているうちに子どもたちが自然と壁の全体像を把握できるようになることが条件だと思う。そういう意味では、β版で佐藤先生や筆者が注文をつけたデスクトップ画面はじに壁全体のどこに今自分がいるのか(描いているのか)が一目でわかる「小窓」の設置や、デスクトップに表示されている部分が壁の単なる一部分であることがビジュアルに理解できるように、真っ白な壁面からはじめるのではなく、わざと1本波打った線を入れるようにした(図9)ことは実現されている。 できればさらに、現状のシステムに、描いた絵をサーバに送り込んだトタンに壁が一回りするアクションがほしなぁと思っている。そうすると、送信した部分だけでなく、それが全体の壁の中でどう映っているかをイメージし、次の活動のきっかけを生みだすことにもなる。 2)筆ツールはもうちょっとほしい! 子どもたちはお絵かきソフトに慣れている。そういう意味では、ものたりないという声が子どもたちにもあったことは事実だ。筆者が感じたのは、「壁に描くわけだから、壁にかくときに、想定されるようなもの、、例えば、チョークやペンキをひっかけるよな筆ツール、、はほしかった。 3)レイヤーは半透明にならないか? 現状では、前に描いてあった上に自分が指定をして何か描くと、前の絵は見えなくなってしまう。それを次のボタン1つで、半透明にしたり、また元に戻したりできるようにはならないだろうか?そうすると、今にも増して、連続に絵を描くということに偶然のおもしろさが加わって、思いもしなかったおもしろさを子どもたちが発見することも出てくるのではないだろうか? 4)領域指定は自由な形でできないのか? 今回のバージョンでは、領域指定は四角い形でしかできなかった。しかし、子どもたちの様子をみていると、ハート型にとりたい!という女の子もいたし、他の子が指定していない変形のスペースを指定したがっている男の子もいた。このへんの自由度が出てくるといいなぁ・・。 5)マック版での実現を TheWallは、安斎氏によると、JDK1.2というJAVAの最新のライブラリを用いて開発されている。JAVAはプラットホームを選ばないのが建前だが、このライブラリは現在のところ、Windowsの上でしか動かないようだ。従って、TheWallに参加するためには、Windows環境でやるしかない。作画だけはMacで行うこともできるが、先に述べたように、ファイルをやりとりする必要が出てくる。これは現実的ではない(少なくとも教育現場では)ように思う。マック版での実現を!>中村さん、安斎さん 6)もっと日常的にラフにできるようにはならないのか? 今回のTheWall体験は、プロジェクトチームにとっても、初めてということもあったし、ソフト自体もできたてのほやほやだったということもあって、延べ丸々1日の準備期間を要した。これからノウハウがたまってくると、この準備に要する人や時間が短縮されることはまちがいないだろうが、インターネットに接続されている学校が、このエキサイティングなTheWallを、誰の手もわずらわせずに、気軽に使えるようになってもらいたい。 7)作品アルバムの設置 今回も大口台小で、たくさんの名作(?)が誕生した。これを簡単に整理できるアルバム機能なんていうのがあるといいなぁと思った。特に、教師の立場で言うと、途中段階で、誰がどのようにかかわっていったのかがわかる履歴データベースのようなものがあると、子どもたちの活動把握にはとても助かるのではないか? いずれにしても、このシステムが学校教育の現場の中で、さまざまな展開を見せる可能性をひめている。高等学校の美術の教師からもぜひ授業で利用したいという話が早くもあるように、注目度も非常に高い。 [横浜市教育委員会情報教育課、メディアキッズコンソーシアム副会長 中川一史(なかがわひとし)] |